そのままでよい(27)

 私はテニスを始めたのは21歳の時である。大学の体育の授業でたまたまテニスを選んだのがきっかけだった。当時のテニスラケットは現在の様に面が大きくなく、又材質も木が殆どであったのでボールを打つという事自体がとても難しく、当時は「ボールをまともに打てる様になるのに3年、まともに試合が出来る様になるのに5年」と言われていた。私はその通り、始めてから丁度3年目くらいでグラウンドストロークがまともに出来る様になった。元々家に卓球台があって、子供の頃から卓球に親しんでいたのでそれに似た動作であるフォア、バックのグラウンドストロークは自信があった。
 しかし、上手く行かないのがサービスであった。私は野球の経験がそれほど無かったので野球のオーバースローと同じ動作のサービスは苦手で、中々上達しなかった。それで色々考えたり、プロの選手の連続写真を見たりなんかして打ち方を研究したが、大して上手くならなかった。そして、その後は社会に出たりなんかして忙しくなったのであまりテニスはしなかったが、13年前からテニススクールとかテニスクラブに入り、本腰を入れてテニスをする様になったが、相変わらずサービスには苦労した。

 私の中ではサービスさえ良くなれば自分のテニスは完璧になるという気持ちがあったので、良くしよう、良くしようという気持ちが強かった。しかし、私はある時、ハッと気がついた。それは「良くしよう」とするのがまずいのではないかと。

 私はテニスを始めて30年近くになり、サービスの事で悩み続けて30年と言っていい。しかし、未だにサービスは良くならなかったのである。要するに自分の悪い部分を心につかんでそれを「良くしよう、良くしよう」とすれば、悪をつかんでいるのだからそんな事では30年も努力しようが一向に良くならないのである。私は悟った。私のサービスが良くならないのは「良くしよう」としているからなのであった。

 「そのままでよい」のである。そのままで今、完全円満であり、無限智であり、無限力である。それをどうにか良くしよう、良くなろうというのが迷いである。今、そのままで完全円満さを自覚しないから良くしようとするのである。
 私はその事が分かってからサービスが俄然良くなり、先日もクラブの試合は勝率100%であった。サービスを自信を持って打てれば他のプレイも全部良くなるのである。この様に吾等は今、そのままで完全円満である。その事を自覚すればそれがどんどん出て来る。「そのままでよい」のである。

堀 浩二
by koujihori | 2010-02-09 12:25 | 信仰 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://joyfulness.exblog.jp/tb/10751936
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by シコク嫁 at 2010-02-09 19:11 x
ずっとバタバタしていて、ひさびさにゆっくり遊びに来ました。
「そのままでよい」「全託」「実相は自分で出て来る」・・・ホントにホッとします。
いつも堀さまから教えていただいているのに、ついつい日常の中で、自分がなんとかしなくちゃ、自分ががんばらなくちゃ、という気持ちで心も身体もガチガチになってしまいます。

今日、読ませていただいて〜すっかりリラックスして全部「神様にお任せ」できる自分になれました。ありがとうございます。
Commented by koujihori at 2010-02-10 09:27
シコク嫁様

 コメント有り難うございます。実相は自分で出て来るって言うのが「生かされている」って事ですね。ところでこの度、ポスティングジョイに参加しました。これは逆に本名を名乗っちゃいけないとの事で僕がお袋とか女房に呼ばれている呼ばれ方で登録しました。
<< 早く動こうと思うな。早いと知れ。 実相は自分で出て来る(31) >>