政治家について

 私は政治には大いに興味がある。それはやはり、彼らの政策が国と世界の流れの大勢を決めるからである。だから、政治家の方々には大いに自覚を持って政治活動をしてもらいたいものである。

 しかし、聞くところによると政治家は頭の中の八割方は選挙の事を考えているそうである。それではいい政治など出来るはずがない。政治家は国民の生命と財産を守る責任があり、いい政治をしてもらわないと困るのである。それには選挙対策なんてことではなく、本当に国民の為になる政治をする為にはどうしたらいいかということをそれこそ頭の中の八割方考えていなくてはならないのである。

 古代ギリシャの哲学者プラトンの唱えた哲人政治というものがあるが、これは哲学、真理を究めた人間、いわば最も道理の分かった哲人こそが政治に携わるべきだという考え方であり、そうした賢人が政治をすれば、素晴らしい政治が為されるのであるということを言っている。
 しかし、現実は既に書いたように自分が次に選挙に当選出来るかどうかということの心配にその精神活動の殆どが割かれているような状態が現在の日本の国の政治家の実態なのである。

 それは今まで聖職と言われて来た職業というものが無くなって、皆サラリーマンの様になって来ている所に関係があるのではないかと私は思う。つまり、教師や医者は本来は聖職であり、労働者としての権利とか何とかを唱える前に自分の生命は教え子や患者に捧げるというような覚悟の元にその任務、職責を全うすべきものではないかと思うのである。
だから、そういう職業は労働ではなくて聖なる職業、聖職と呼ぶにふさわしいのである。

 しかし、現在は医者とか教師達は自分達がそうした聖なる職業についているという高い自覚を失い、自分達を単なる労働者、即ち人から言われた事を機械的にこなしていくだけの半分機械のような存在に過ぎないという感覚にまで堕してしまい、聖職という言葉は殆ど死語になり、自分の身を投げ打って、人のために尽くす気風、気高さを教師や医者達は失ってしまった。
 それはとりもなおさず、彼らが自分達が神聖なるものであるという自覚、誇り即ち神の子であるという自覚が欠落して、自分達をただの物質の塊であるという堕落した人間観、認識しか持たなくなって来ているからであると思う。
 政治家も同様である。自らの保身、党利党略の事ばかりが先行し、国民の為に身を投げ打ち、国のために自らの生命を捧げるという覚悟を持った政治家がどれほどいるであろうか。

 もちろん、政治の世界を生きて行く為には清濁併せのむということも必要である。しかし、それは小さな善にとらわれるな、自らの度量を広く、深く持てということで自らの政治理念を放棄して、党利党略、保身の為に汚い裏工作に明け暮れるということではない。
 本当に国民の為を思い、国とそして世界全体の平和の為に何が必要かということを常に考え、そして実行して行く政治家が政治をやって行かないと環境問題にしろ、国際紛争の問題にしろ、テロの問題にしろ解決することはない。だから、本当に政治は大事なのである。

 それならどうしたら立派な政治家になれるかと言ったら、それはまず、自分の利益、保身を二の次にする覚悟を持つことである。そして、国民と国と世界人類の為にどういう政治をしたらいいか真剣に考え、それを実行する為に自分の生命を捧げる覚悟を持つことである。

 その為には一番大事な事は正しい信仰を持つ、あるいはそれを持とうという努力をすることである。正しい信仰とは自分は死んでも死なない肉体を超えた神の生命そのものであるという信仰であり、この世界はこの不完全な現象の奥に素晴らしい完全円満な神の国があるという信仰であり、そして、全ての宗教の神髄は本来共通しているという信仰である。
 正しい信仰ではなく、間違った信仰例えば、アメリカの政治家の様にキリスト教原理主義みたいなキリスト教のみが尊いとかと言った他宗排斥の信仰であれば、それが先のイラク戦争の様に戦争の原因になり却って良くないが、正しい信仰心を持つことは是非とも必要なのである。
 正しい信仰心を持ち、神様の御心を常に体現しようという覚悟をすることである。自分でどうしても判断に迷った時は徳川家康がそうした様に優れた宗教家とか哲学者に教えを請えばいいのである。
 そういう正しい信仰心は信念となり、自分の心配なんてしないのである。自分の心配なんてしないから自分の保身や次の選挙の事なんて考えないのである。そして、正しい信仰を持っているから選挙民に媚びずに却って、選挙民、国民の幸せを願い、そしてその為に国民の真の声に真剣に耳を傾けるのである。

 そこに真の民主主義が実現し、常に国民の声を聞き、真剣にそれを踏まえ、良き意見は実行しようとするから自ずとそういう政治家は次の選挙で上位で当選出来るのである。
 
 先日、郵政民営化の事で悩んだ政治家が自殺したという報道があったが、私には小泉首相が何故、この法案にここまで固執するのか分からない。何でもかんでも民営化するのが能でもあるまいと思うし、ここまで時間と経費とエネルギーをかけて民営化して何のメリットがあるのだろう。国民に取って見れば大した違いはないはずである。それどころか有識者に言わせればデメリットの方がいくつもあるそうである。

 私はそんなことより今の日本の政治家は時間と労力を掛けなければならない問題が山積しているのではないかと思う。拉致問題はどうなったのか?炭素税の導入はどうなったのか?対北朝鮮、対中国の外交問題の事をもっと真剣に考えなくてはならないのではないか?

 郵政民営化などというどっちでもいいような問題に血道を上げている今の自民党はどうみても国民と国と世界の平和と安定を真剣に考えている様には見えないのである。


 堀 浩二
 
by koujihori | 2005-08-03 21:45 | 時事問題 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://joyfulness.exblog.jp/tb/1456853
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< スポーツマインド 天地一切のものと和解せよ >>