選挙について

 今度の日曜日、9月11日に衆議院選挙が行われる。今回ほど一般大衆の目には争点が分かり易い選挙もないだろう。「郵政民営化賛成か反対か」だけなのだから。
 そして、大方の人は賛成か反対かと聞かれれば「賛成」と言うに決まっている。今度の選挙は国民の関心が高く、この分だと投票率も高いだろうから、おそらく自民党は勝利すると思う。
しかし、私は今回の郵政民営化法案参議院否決、衆院解散、総選挙の流れを眉につばをつけて見ている。国民をトリックにかける非常に単純な小泉劇場を観ているような気がするのである。

 これは正に衆愚政治ではないのか?国民に取って、耳当たりの良い、無駄な公共事業の廃止、郵政民営化して経営の効率化、それを支える為の税金の無駄遣い廃止、300兆円と言われる郵便貯金の資金を民間に有効に使われるようにする等々のお題目は確かに有効であり、それで日本が旧態依然とした官僚国家に終止符を打ち、民間の為の真の民主的社会が到来する様に感じさせるのには充分である。

 しかし、よく考えて欲しい。郵政民営化なんて事にかまけている以上に大事な問題が現在の日本には山積しているのではないだろうか?識者に言わせれば一番に取り組まなくてはならないことは年金問題でその次に医療保険制度だそうである。そして、争点の郵政民営化に関しても、前掲に掲げたメリットがあるようでその実、国家による公共事業は確かに必要であり、その為の郵便貯金のお金は大切な資金源になるという見方もある。
 そして前回のブログでも触れたが、拉致問題、対北朝鮮問題、対中国問題等、内憂外患が現在の日本はひしめいているのである。小泉内閣はこれらの重要懸案では殆ど成果を上げていない。私はそれをよく覚えている。拉致問題であれだけ伸展があったじゃないかと言うかも知れないがあれはアメリカの圧力による世界的流れでああなったのである。
 小泉首相はこれらの内政、外交の失点で段々支持率が下がってきたのを郵政民営化という国民に取って聞こえの良い問題にすり替えて、人気挽回を図ろうとしているだけではないのか?

 今日のニュースでホリエモンこと堀江貴文ライブドア社長が「象徴天皇に違和感」と発現したことが報道されている。それによれば憲法の象徴天皇に違和感を感じ、いっそのこと日本は大統領制にしたらいい、その方が効率的だと言明したそうである。これはとんでもない大馬鹿者の言うことである。彼は「結局、世の中金」とかほざいているそうだが、私の見る所によるとこの男は唯物論者であり、物質的、表面的な繁栄を手っ取り早く、効率主義、技術万能主義で実現させて行けば、日本の伝統とか文化とか人情とかというものは唾棄してもよいと思っているようである。

 私は小泉首相も殆ど同様ではないかと思っている。この人は内政外交で殆ど成果を上げていないが、日本の大事な部分を破壊する行為はこの四年間で重ねてきたと思う。度重なる大銀行の合併、地方自治体の合併は没個性化、合併にかかる無駄なコスト、細かいサービスの低下等、殆どデメリットばかりが指摘され、また大店舗ばかりが繁栄し、町の個人商店がそれに押されて、廃業倒産に追い込まれている現状は多様性の否定、そして弱者、庶民切り捨て、大企業、金持ちばかりが優遇され、繁栄する社会ではないのか。

 私は政治は愛であり、本当の神様に対する信仰が基盤になっていなくてはならないと思う。
 神様は全宇宙に拡がっていて、全ての生きとし生けるものの中にあるのであるから、神様の御心に中心帰一していく政治をする所、それは真に民の為になり、真に民に愛情を注ぐ政治になると思う。それは時に国民に取って、理解が得られない事もあるかも知れないがそれを断じて行うことが国民の為になると思って断行するのである。
 それが真の民主主義である。国民に取って、一見聞こえが良い政策、公約を掲げ、それで支持を取り付けて、その実、本当に国民に取って必要で為になる政策を実行しようとしないのは衆愚政治であり、民主主義とは言わないのである。

 あの大東亜戦争(太平洋戦争)突入時、朝日新聞を始めとした報道機関により、鬼畜米英の悪感情をたぎらせたのは正に日本国民であり、その圧倒的支持の元、日本は開戦に踏み切ったのであり、そうした国民のうわべの声に迎合し、戦争に突入していったのは当時の東条内閣である。

堀 浩二
by koujihori | 2005-09-07 13:00 | 時事問題 | Trackback | Comments(0)
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