ホリエモンについて

 本日は今、話題のライブドアの堀江貴文社長の事を書こうと思う。彼は時間外取引というゲリラ的手法を使ってニッポン放送の株を大量に買い占め、それを足掛かりにニッポン放送が筆頭株主になっていて事実上のその持ち株会社になっているフジテレビの支配権を握ろうとした事は周知の事実である。
 その後、両者の攻防が二転三転している内にソフトバンクなどが介入して来て、白馬の騎士の北尾氏なども登場して来た。
 しかし、騒動が中々収拾しない内にライブドアの株価も下がって来て形勢不利と判断したライブドアが折れてきてフジテレビに大部譲歩する形でお互い手を打って提携話といこうとしているようである。
 今回は前回のプロ野球パリーグの近鉄バッファローズを買収しようとした件に続き、業界に新風を吹き込んだまでは良かったが結局、楽天に新チーム参入権を持って行かれたように今回もホリエモンの思惑、野望は現在の所、ついえそうである。
 
 私はライブドアの堀江社長は進取の気性に飛んだチャレンジ精神の持ち主で、発想力も行動力も企画力も素晴らしい青年事業家であるという所は大いに評価する。
 32歳というその若さを武器に誰も思いつかなかった独自のアイデアで色々な業界に風穴を開けて行くパワーは頭の錆び付いた老人経営者には真似の出来ないものであり、こういう若くて力もアイデアも行動力のある青年こそが世の中を改革して行くのであり、明治維新の時も吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬などの維新の志士達は皆、青年であった。
 しかし、私はこれらの維新の志士達とホリエモンこと堀江貴文ライブドア社長には決定的な違いがあると思っている。
 それは何か?皆さんはどう思いますか?それは年長者に対する尊敬の念がこのホリエモンにはちょっと欠けているのではないですかということである。
 明治維新の時は青年の力が原動力になったが彼らは皆、目上の者を敬い、礼節を保ち、長幼の序を守り、それらは形式的にではなく心からそう思っていたと思うのである。少なくても彼らが現代に生きていたらホリエモンの様に年長者、その業界の先輩との交渉の場でTシャツで出てくる様な真似は決してしなかったと思う。
 彼は東大出(中退?)で頭も良くて、IT事業で巨万の富を得て、世間なんて、大人社会なんてこんなものという驕りがやはりあるのではないか?東大という学歴の上に自分のアイデア一つで巨万の富を得てしまったら傲慢になるなというのも無理かと思うが。
 ということで私の推測だが彼は社会の諸先輩達をその才能と頭脳明晰さが却って災いして見下している所があると思う。でも見下す者は逆に見下され、決して認められる事はないのである。
 日本はいわゆるムラ社会でこういうアイデアも実力もある若い芽が出てきてもよってたかってその芽をつみ取ってしまうという面があるという意見もあるが彼がきちんと先輩や年長者を敬う謙虚な心があれば、排除されることはないと思う。
 
 それともう一つ、ホリエモンのやり方、考え方で決定的に良くないのが目的の為には手段を選ばないという唯物的な考え方である。いわゆるそれが今回のニッポン放送株の敵対的買収というやり方に表れているが、これはアメリカなどでは割合よくあることらしい。 
 映画「プリティウーマン」のリチャードギアが演じていた主人公はこうしたことを生業にしている人間だったと記憶しているが、そのやり方は他の会社の株を今回のホリエモンのようにゲリラ的に大量に買い占め、その会社を事実上乗っ取るということだが、そんなことで乗っ取った側と乗っ取られた側がうまくやっていける訳がない。そんなのは欧米ではいざ知らず、日本みたいな人と人とのつながり、和を大切にする風土では絶対に馴染まないのである。
 これは正に欧米的唯物主義であり、最悪のやり方である。ホリエモンは力と行動力と独創性はあるが一番大事なこと、即ち目上の者、年長者を尊敬して大切にする心、そして如何に理想的な目的があってもその手段は決して人の道を外したものであってはならないという道徳的精神に欠けているのである。それはやはり、彼に神様という概念が抜けているからであると思う。
 こういう考えを持っている以上は彼は本当の成功者にはなれはしない。何故なら富の本質とは生長の家の教えにある通り、人を拝み、敬い、人の為になる考え、アイデアを実行に移すことであるからである。

 堀 浩二
by koujihori | 2005-04-18 08:57 | 時事問題 | Trackback | Comments(0)
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