実相を観る(2)

 私が信仰している生長の家では人間の本当の姿、即ち実相は完全円満であり、永遠生き通しの霊的存在であり、完全円満であるから、それは無限の力を保有し、そして、無限の智恵、愛、生命、供給、悦び、調和に満たされた存在であると説く。
 そして、それは将来そうなると言うのではなく、宇宙の始めの始めから全ての人間は既にそうした素晴らしい存在であると説くのである。
 しかし、現象を見ると、そんな完全な人間など存在しない。病気の人、弱い人、卑怯な人、嘘つき、人殺し等々。いくら聖人君子みたいな人で、美しい肉体を持っていてもその肉体は年齢と共に老い、病み、やがて死する。
 だから、完全円満であるというのはこの肉体の事ではなく、その奥に肉体を内側からあらしめ、生かしている霊的存在の事なのである。肉体はそうした霊的実在である人間の実相の表現の道具であり、またこの地球上の生活の為の乗り物、宇宙服みたいなものである。
 その我々の表現体である肉体や現象生活には我々が正しい信仰を持って、自分の本当の実相の完全円満な姿を自覚するとそれが出て来る。自覚しなければ、いくら素晴らしい才能や力を持っていてもそれを使いようがないから出て来ないのである。即ちこの現象世界は我々が思ったとおりの事が映る世界である。

 ところで、我々の実際生活の中で夫婦間とか組織における上司と部下の関係とか色々な人間関係がある。会社などで心で「この野郎」と思っても、一々その怒りをぶちまけていてはやっていけないから、上司から無理な事、理不尽な事を言われてもぐっと耐える人も多いのだと思う。
 しかし、家では家族に対してそうした遠慮は無いから、家族に対して不満のある時はストレートにその悪感情をぶつける事も多いだろう。親子間、夫婦間、兄弟間などで争いや亀裂が起こるのはそうした遠慮のない関係から起こる事が多いはずである。

 ではどうして、こうした相手への怒りとか悪感情が起こって来てしまうかと言ったら、それは自分は正しくて相手は間違った、悪い相手であると思うからだろう。極端な話、戦争などもそうであると思う。戦争は領土問題とか資源の奪い合いとか色々な原因があるが、根本的には相手は悪いやつ、悪魔の様なものであるという相手に対する悪感情がその主原因にある。
 大東亜戦争などでも直接の原因は色々あるにせよ、その根底には戦前の日本国民のアメリカ、イギリスに対する悪感情に起因する所が多いと思う。何しろ米英の事を「鬼畜米英」などと言っていたのだから。誤解のない様に言えば、それは米英の方も同様であろう。

 この様に相手を悪いやつで自分に害を及ぼすと思う恐怖心があるから、相手に対する怒り、憤慨の心を持つようになるのである。そんな事をいつもしていたら、夫婦間は持たないし、親子間も亀裂が生じ、そして、会社等の組織にいれば、常に上司とか部下の欠点に引っ掛かり、相手を悪いやつと思って、常に攻撃的反感、悪感情を持っていなければならなくなる。
 こんな事が慢性的になれば、心の世界で既に離反しているのだから、その人はやがてその組織ではいられなくなるだろうし、夫婦間、親子間も同様である。
 
 そういう様に常に自分のパートナー、同僚、家族に対して反感、悪感情を持つ者はその相手と離反するだけではなく、その悪感情が自分の肉体にも刻印を及ぼして来る。常に相手に対して鬱々と打つ心を持って居れば、その人は遂に鬱病になってしまうのである。

 こういう場合はどうしたらいいだろうか?答えは簡単である。相手の善なる実相を観るのである。相手は表面的には如何に不完全な状態を現していても、それは単にこちらがその人の善なる実相を観ていなかったその心が映って、不完全な姿を自分に映しているのに過ぎないのであり、その相手の奥の完全円満なる善なる実相を観れない自分に罪があるという事を悟ればよいのである。
 相手を悪いやつだ、だからこらしめてやらなくてはならないんだと思って、相手に高圧的、又は冷たい目で接すると、こちらのその心が映って、ますます相手が悪くなり、収拾がつかなくなるのである。

 相手を悪人と観るから相手が憎くなるのである。そして、そう思うからますます相手は悪くなるのである。相手は表面的には如何に悪くてもそれはそう観る自分の心の歪みが映っているだけであるとし、相手の実相を観て、相手は完全円満で素晴らしい人であると観じて、相手の現象の良い所のみを見て、それに感謝して接していけば良いのである。そうすれば、相手は本来の完全円満の実相をますます顕し、そして、自分の相手を責める心が消えるから、自分の肉体の病気も消えるのである。

堀 浩二
by koujihori | 2006-09-05 12:58 | 信仰 | Trackback | Comments(0)
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