デジタルからアナログへ

 「デジタルからアナログへ」という生長の家副総裁、谷口雅宣先生の御講話が生長の家全国大会であった。デジタルというのは0か1かという考え方で、何でも白黒はっきり区別するという考え方であるのに対し、アナログというのはそうしたはっきりした分け方をしない中庸的な考え方である。
 そして、時代はアナログからデジタルへと進歩しているとされ、アナログよりデジタルの方がより進歩的であるというのが一般的概念であるが実際はそうではなくてその逆であると言うのが谷口雅宣先生の御指摘である。
 例として、人間は幼い頃から人間というものを肌の色で区別する感覚が本能的に備わっているそうであるが、実際、良識的に思考し、行動するならば、人間は本来、肌の色に関係なく、平等であり、表面の肌の色などで差別すべきでないと考え、それに基づいて行動する。本能的に肌の色で差別するというのがデジタル的思考であり、それを乗り越え、人間は本来、平等なものであると思考し、行動するのがアナログ的思考である。
 要するに、デジタル的思考というのは肉体的、本能的思考であり、アナログ的思考というのはそれを乗り越え、制御するという理性的思考である。どちらが本当の人間の心であるかと言えば、それは後者であるアナログ的思考であるという事になる。何故ならば、生長の家の教えに従えば、肉体、物質は本来無いものであり、霊的生命、神の生命のみが真に存在するものであるからである。肉体的本能は一重に霊的生命の理性の元に制御されるべきものであり、その霊的生命の理性の制御する心を我が内の神のそのままの心と言うのである。
 「そのままの心」とは肉体的本能のままの放縦の心ではない。その霊的神の生命の理性に制御された心であり、それが自律であり、自立の心である。そして、その制御された自律の心で訓練された心が大きな力となり、人間の品格となるのである。それこそが真の人間の姿である。
 
 しかしながら、大東亜戦争後の日本国憲法では民主主義は大いに採り入れられたもののその民主の民の実体が神の霊的生命であるときちんと定義されていない。生長の家創始者、谷口雅春先生はこれを「肉体民主主義」と一喝されている。
 要するに戦後、基本的人権を始め、大いに人間の人権が唱えられたが、その人間の本体を肉体又は物質としている為に肉体の本能的欲求を満たす事が一番大事な権利の様に錯覚されて来たのである。それが現在の日本人の現状である。
 国の理想も人間神の子の理想も無く、ただ唯物的に肉体の欲求、金儲けの欲望のみが一人歩きし、それを満たす事が、人間の権利であるかの様な風潮になっている。
 昨今の企業のモラルの低下、いじめ問題、そして、その責任をひたすら逃れる教師達、男女の性の乱れ、不倫、できちゃった結婚等々、これらは人間の本性が何であるかという事を見失っている事の証左である。
 自分に正直に、かつ自由に生きるという事を皆、勘違いしているのである。自分に正直に、かつ自由に生きるという事は肉体の本能の欲求の放縦のままに生きる事ではない。それに打ち勝ち、制御し、内部理想に基づいた生き方をする事が真の人格の自由の表出である。

堀 浩二
by koujihori | 2007-05-17 23:54 | 信仰 | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from いじめ調査でいじめ対策 at 2007-05-28 12:21
タイトル : いじめ実態調査
いじめの実態や解決策、いじめ調査に関する情報を集めてみました... more
Commented by 三谷文人 at 2007-05-20 21:09 x
 ご指摘の通り、日本人の精神性の荒廃ぶりには目を覆うばかりですね。占領政策や戦後教育は日本人を骨抜きにして、獣化(デジタル的思考型化)するための計画だった。そして日本は、その目論見通りに、ひたすら「彼ら」に奉仕する隷属国家になってしまった。

 しかし、日本人の中に、アナログ的思考型への回帰が、今まさに始まりつつあるような、そんな希望を抱いています。
 
Commented by koujihori at 2007-05-22 11:40
三谷さん

 コメント有り難うございます。先日、三谷さんが仰っていた通り、日本がアメリカに戦争で負けるという事も神様の大きな計画の一部であるならば、現在の日本の状況も真の日本国と日本人の実相が目覚める為の基礎工事段階という事になりますね。

 テレビ等では最悪の青少年の事件を散々、報道されますが、この間のゴルフ大会で優勝した石川君などはそのゴルフの成績自体ももちろん素晴らしいですが、優勝後のコメントが本当に素晴らしかったです。この様な素晴らしい青少年は確実に現在の日本に現れて来ているんですよね。
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