罪は赦される

 またまたテレビ番組「アンビリバボー」からの題材である。実はたった今、見終わったばかりであるのだが、本当に今日の内容も良かった。前半が心温まる優しい動物達の話であったが後半は本当に感動的であった。

 それはお隣韓国の話であるのだが、若い兄妹の話である。この兄妹は本当に仲が良く、妹はまた美人であり、将来は保母さんを目指していて、幸せな生活を送っていた。
 しかし、突然の不幸が起こる。兄妹がドライブ中に巻き込まれた事故で妹が全身、特に顔に大やけどを追ってしまうのである。2000年7月のことである。

 包帯を取った彼女の顔はやけどで以前の美しい顔は変わり果て、焼けただれた醜い顔になってしまい、おまけに手の指も親指だけを残し、八本も切断しなくてはならなくなってしまった。
 実は事故の時、兄は軽傷だったが妹は炎の中で気絶しており、兄が必死に助け出したのだが、助けたことで却って、死ぬよりつらい運命が妹に降りかかって来たのである。
 妹思いの兄はそれを苦にして、妹に対していつも負い目と罪の意識を感じていたのだが、妹は日本に来て、再手術したことで大分回復し、ボランティア活動をする中で徐々に明るさと元気を取り戻し、やけどをして新しい顔になった自分を受け入れていく。

 そして、ある日何の気なしに兄が妹に「自分はもしかしたら事故の時、おまえを助けなければ良かったのか?」とずっと自分の心に抱えていた思いを打ち明けたのである。そうしたら、妹はやけどして身体を損なったことで今はこの上なく大切なこと、即ち失った指が如何に有り難いものであったかということ、そして、自分がこんな顔になっても常に支えてくれた家族がいたことなどの有り難さ、尊さが身にしみて分かったので今は本当に幸せだから、またもし百回同じような事故にあったらまた百回同じように助けてねと言ったのである。

 それを聞いた兄は事故後、何年かずっと抱き続けていた妹をへたに助けたことで却って妹に苦しみを与えてしまったという罪の意識が赦されて行くのを感じたという。
 しかし、この兄よりもそれを聞いて、本当に安堵するのはこの事故を起こした相手のドライバーではないか?何でも酔っぱらい運転でこの兄妹の車に追突炎上させたということだから。

 人間はこの様に悪気はなくても人を誤って傷つけることがあり、後から後悔してもどうしようもなく、一生罪の意識で暮らさなくてはならないということがあると思う。しかし、人間は実は不滅の存在であり、肉体ではないから肉体がこの彼女の様に如何に醜く焼けただれてもそれを却ってバネにして真の幸福、生き甲斐を得ることが出来るのである。そして、人間として最も大事な真理、人間は肉体ではなく、肉体を超えた不滅の生命であり、そして神に生かされ、周囲の人から支えられ、愛されている存在であるということを悟ることにもつながるのである。それを悟ることこそが真の幸福である。
 だから、自分が誤って人を傷つけたということがあったとしても自分が傷つけたこと、そして傷つけるようなことになってしまった心の間違いを反省することは大事であるがそれ以上にその相手を不幸にしてしまったといつまでも罪の意識を握り続けることは要らないのである。

 この韓国の彼女の現在の姿をテレビで映していたが、確かに顔や手にはやけどの跡が見られるがその顔は内側からにじみ出た美しさで美しくさえあった。人間は心が変われば肉体も変化するのである。

 堀 浩二
by koujihori | 2005-05-26 21:32 | 信仰 | Trackback | Comments(0)
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