現象はナイ

 映画「スターウォーズ」はSF冒険活劇映画だが、これが中々、哲学的示唆に富んでいる。映画の中に出て来る主人公であるジェダイ達が使うフォースというものは人間の無限力の事を表現していると思う。
 ジェダイという誇り高き騎士達はその内なる無限力なるフォースを自在に操り、悪と戦うのであるが、そのジェダイの長老とも言えるヨーダなる老人がこんな事を言うのである。それは「母親を慕う心が余りに強すぎると修行の妨げになり、またフォースの暗黒面に陥る危険性がある。」という言葉である。 
 それは後の悪の化身ダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーという素晴らしい潜在能力を秘めた若者が肉親、母親に対する情が強すぎ、それが執着になる傾向があり、それはフォースの暗黒面に陥る危険性を秘めているというのである。
 これは非常に示唆に富んだ言葉だと私は思った。要するにアナキンは現象の肉につく愛情というものをアルと思って、それに執着する傾向が強いから、フォースの暗黒面即ち迷いに落ちたという事であると思う。

 吾々は親子の愛情というものを非常に大事にする。そして、我が子を可愛がり、親を慕う気持ちもある。しかし、それが現象や肉体につくものであっては転落するのである。
 我が子を溺愛する余りに却って、駄目にする親は数知れない。所謂、親ばかである。そして、自分の親に対してもそれが現象の親である場合には感謝しようと思ってもどうしても限界がある。
 何故なら親から虐待を受けてきた人とか、自分以外に自分の兄弟となるべき魂が多く水子になっていたりするとどうしても、その現象の親に感謝しようと思っても難しいだろう。 しかし、生長の家の真理では現象はナイ!と言うのである。
 現象はナイ。現象の親は無い。そんな所に理想とか愛情の対象を求めるから足をすくわれるのである。現象はナイのであって、吾等の認識の投影に過ぎない。現象は無く、本当の実在の生命、世界は我が内にある神の国のみである。そこにこそ本当の親がおり、師がおられ、そして、子も半身も友もいるのである。それに気がついた時、吾等の心の反映として、本当に親が有り難かったと分かる、子供を愛するとはどういう事かと分かるのである。そして、そこにこそ大安心の信仰がある。

堀 浩二
by koujihori | 2008-05-15 12:28 | 信仰 | Trackback | Comments(0)
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