無功徳

 昔、中国の王朝である梁の武帝は仏教を篤く信仰していた。ある時、天竺(印度)から禅宗の開祖、達磨禅師を迎え入れた時、武帝は達磨にこう問うた。「私は多くの寺院を建立し、写経もし、多くの僧の面倒を見て来た。私ほど仏の教えに貢献したものは無いと思うが、私はどの位の功徳を積んだであろうか。大部積んだだろう。」と。そうしたら達磨は「無功徳!」と一喝したのである。

 武帝は信仰心が篤いのは良いのだが、そのままの本当の自分を不完全な存在と考えていて、それを完全にする為には沢山の献金とか行をしなくてはならないと考えていたので、多くの事をやったが、それは本当の悟りから来る愛行ではなく、自分を不完全と認め、それを良くする為に行う取引的な行いであったので、いくらやっても達磨から「無功徳!」と一喝されてしまったのである。
 
 これこれこういう行を積んだから、幸せになるのではない。神の子になるのではない。そんな行など所謂、無功徳である。即ち、無駄という事である。吾等は今、何もせずともそのままで完全円満である。その事を悟らなくてはならないのである。何々の行を積んだからとかそんな条件付きでは無いのである。そのままで完全円満、無限力の神である。そのそのままで完全円満の神の生命が発動して、祈りとなり、愛行となり、德積みとなるのである。

堀 浩二
by koujihori | 2008-08-08 12:26 | 信仰 | Trackback | Comments(4)
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Commented by シコク at 2008-08-14 11:31 x
いろどりひかる☆改めシコク嫁です。
今日は久しぶりにゆっくりとまとめて読ませていただきまして〜「やっぱり堀さんは素晴らしい」と実感しております。

特にこの「無功徳」の記事は沁みますね。
私の周りにも「潜在意識を浄めなければ」「もっと勉強しなければ」という方が多く、とても辛そうに見えます。
本来、神の子だから嬉しい楽しいありがたい毎日のはずが、もっともっと精進せねばと自分で自分をがんじがらめにしているようです。
という私も少し前までは「何が足りないのだろう??」とばかり考えておりました。
最近、やっと内からの導きというか、「こうすると良いな」とか「こうしてみよう」とか思うままに行動出来、それが全てスムーズに行くようになりました。取り越し苦労、持ち越し苦労も無くなりました。
>>そのままで完全円満、無限力の神である。そのそのままで完全円満の神の生命が発動して、祈りとなり、愛行となり、德積みとなるのである。。。。沁みます。
いつもありがとうございます。
Commented by koujihori at 2008-08-14 12:23
シコク様

 改名されたのでしょうか?(笑) 
 
 ところでコメント有り難うございました。シコクさんとご主人の日々の素晴らしい奮闘ぶりはブログで拝見させて頂いております。本当に素晴らしいと思います。

 潜在意識を清めようとか、もっと勉強しようとか頑張るのは辛いし、そんな事をすればするほど、無功徳であり、逆に迷いは深くなりますが、求道者は先ずそうした段階から入るしかありませんね。だから、そうした人達も間違いなく尊いし、素晴らしいと思います。僕はそうした真剣な人達の為にこのブログを書いているんです。

 でも、以前の僕の様にそうした苦しい修行をする中で自ずと「そのままでよい」「実相は自分で出てくる」という事が自分で分かるんですよね。そして、丁度良い時期にその目覚めを導いて下さる師というものが現れます。僕の場合はそれは榎本先生でした。
Commented by シコク at 2008-08-15 16:28 x
はい、改名ですね(笑)。
>>求道者は先ずそうした段階から入るしかありませんね。だから、そうした人達も間違いなく尊いし、素晴らしいと思います。。。。。なるほど〜〜そうですね。
僕はそうした真剣な人達の為にこのブログを書いているんです。。。。。素晴らしいです!ありがとうございます。
私にとっては、導いてくださったのは。こちらの堀さまのブログでしょうね。
Commented by koujihori at 2008-08-16 08:28
シコク様

 久都間さんのブログにコメントされてましたね。久都間さんの御文章素晴らしいですよね。僕もいつも感銘を受けております。

 ところで久都間さんも榎本先生の薫陶を受けられた方で僕が勝手に思ってる事かも知れませんが僕は久都間さんとは同門だと思っています。
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