2009年 02月 13日 ( 1 )

放つ愛

 私は映画「スターウォーズ」が大好きである。その特撮技術とかアクションシーンの格好良さ、痛快さもあるが一番惹かれるのは物語を貫く哲学性である。一番の哲学というのは映画の中で度々出て来るフォースという言葉で表現されているものでこれは主人公達ジェダイ(騎士)の中に潜在的にある所の潜在能力の事でこれを駆使して、敵と戦い、活躍するのであるがこれは生長の家の観点から観れば、人間神の子無限力の事であると思う。

 さて、そのフォースだが物語によるとそのフォースには本来のものと暗黒面のものと両方あるそうである。物語の最大の敵役であるダース・ヴェイダーは最初は正義感溢れるアナキン・スカイウォーカーと呼ばれるジェダイであったが、悪の皇帝にそそのかされ、フォースの暗黒面に落ち、それから血も涙もない強大な敵となって、主人公達の前に立ちはだかる様になるが、そもそもこのアナキン・スカイウォーカーという若者は当初は非常に正義感が強く又、大変愛情に溢れた人であったのである。
 それは特に母親に対して強く、その後、自分の恋人に対してもその愛情は非常に強いものであったのである。しかしながら、その愛情が執愛となり、そしてそれが執着となり、それが元でフォースの暗黒面に落ちてしまったのである。

 私は息子が一人いるが、もちろんとても愛している。一人っ子なだけにその思いは強いと思う。その息子が実は今、大学受験の最中である。これからが本番なのであるが、私は受験生を抱えた親の気持ちというものが自分が親になって初めて分かった。
 息子は一所懸命勉強しているのでその点は有り難いが全然気をもむ事が無いかと言ったら嘘になる。その度に私は結果はどんなになっても神様が良い様にしてくれるからと神様に全託しているが、そもそも気をもむのはやはり私の中に「こうでなくてはならぬ」という気持ちがあったからである。

 我が子を放つ覚悟が吾等は必要なのである。執愛は執着となり、それが心配と恐怖になるのである。そうした執愛のある所、それは相手を愛している様で相手を縛り、伸ばす事は出来ないのである。
 世に親バカと言われる親は沢山ある。それは子供可愛さのあまり、子供に執着して、それを離すまいとか何とかこうした学校に入れたいとかこうした会社に入れたいとかして、却って相手の可能性を損なってしまうのである。放つ事が大事である。子供を心から放って、どこへなりとも行かせる事である。それが放つ愛であり、相手を活かす真の愛情である。

堀 浩二
by koujihori | 2009-02-13 12:57 | 家庭生活 | Trackback | Comments(4)