良くなる直前というのは一番悪くなる時である。

 私はテニスをやっているが、ここの所、サービスもグラウンドストロークも以前より大部、やり方が分かってきて、威力も正確さも増してきたという実感があり、試合でも少しずつ、勝てる様になって来ていた。
 しかし、一昨日の月曜日の夜、テニススクールで最後に練習試合をしたら、サービスが非常に調子が悪くて、威力も無く、正確さも欠き、ダブルフォルトを二回も犯してしまった。そのレッスンの時にコーチからちょっと侮辱を受けた様な気がしていたので、練習試合で見返してやろうと思ったのだが、あいにくサービスの調子が悪く、見返す事が出来なかった。
 私はテニススクールの他にテニスクラブに入っていて、そこで上手い人からもらうアドバイスの方がテニススクールのコーチのレッスンより遙かに効果的な事が多いので、現在、行っているテニススクールを辞めようかとも思っていたがそこで若いコーチの心ない言葉(私の動きが悪い)に屈辱を感じた私はこのテニススクールを辞める事を本気で考えたのである。
 しかし、それはものごとから逃げないという自分のポリシーに反するし、辞めたら、そのコーチも悲しがるだろうとも思っていた。
 そして、翌日の昨日、いつものようにテニスクラブに行って、ダブルスの試合をしたが、やはり、サービスの調子が良くないのである。これはテニススクールでコーチの言葉によって自信を失ったのが原因ではないかと思い、やはり、そんな良くないコーチの居るテニススクールなど辞めてしまおうかという想いを相当強くした。

 しかし、自分の試合の待ち時間にクラブの仲間が試合をしているのをぼんやり眺めていた私はその人のサービスがトスをした腕が良く伸びて、トスした後もそのまま上げたボールを指す様に残っているのを発見した。サービスではトスした後にトスした腕をすぐに引っ込めないで暫くそのまま残す様にするのがトスの安定の為に良いのである。そういう動作が良く出来ている事をその人に後で私は言ったのである。そうしたら、その人は「そういう風にトスした腕をそのまま残すと肩が良く入り、その上、横ではなくて、縦に肩を使う事になるから良いサービスが打てるんだ。コウチャン(私の事である。)のサービスはそれが出来てないから野球のピッチングみたいになっているよ。」と教えてくれた。
 私ははっとした。私のサービスの不調の原因は正にそこにあったのである。トスした手をそのまま残して、天を指すようにしていると肩が入り、それはちょうど矢を射る時、一旦、弓を引くがその弓を引く動作の様に力を貯める動作になるのである。それまでの私はそれが出来ていなかった。だから、良いサービスを打てなかったのである。それに気が付いた私はその後の試合でそれを試して、さっそく、とても良い感じのサービスをどんどん打てる様になった。
 私のサービスの不調がテニススクールのコーチにくさされたせいではなかった事に気がつけたのも幸運だったと思う。

 良くなる直前は一旦、今までよりも悪くなるものである。それは長年の間違いが蓄積して来て、それが表面化して来たからであるが、それにより、本当の事を思い知って、良くなるのである。

堀 浩二
by koujihori | 2008-09-24 12:33 | 潜在能力 | Trackback(1) | Comments(0)
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